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終末期医療について
治療をしても回復の見込みがなく死期の迫った状態が「終末期」です。
自分が終末期の状態になったとき、医師から家族の方へ
「治療行為に関する希望・意思確認書(説明と同意書)」の用紙を渡されます。
それは、いつどうなるかわからないので、なるべく早く提出しなければなりません。
自分にとって望まない最期を迎えないように
家族の精神的負担を減らすように
自分の意思をまわりの人に示すことが大切です。
①病名と余命の告知について
②延命治療について
あらかじめ伝えておくと良いですね。
「尊厳死」というものがあります。
過剰な延命治療を拒否して死期を延ばすのをやめる事です。
尊厳死を希望する場合、「尊厳死宣言書」を作成することができます。
自分で書くこともできますが、公正証書でも作れます。
ただ、法的拘束力はないのでその内容が実現するとは限りませんが家族を精神的に助けるものになると思います。
いずれにしても、尊厳死宣言書を作成するときは事前に家族の同意を得るようにされると良いでしょう。
「考えてもわからない」という方は、無理に答えを出す必要はありません。
エンディングノートには、ありのまま
「考えがまとまらない」
と、記入しておいてくださいね。
エンディングノートを書く理由
なぜエンディングノートが必要なのかと聞かれたことがあります。
もしもの時のためのエンディングノート。賛否両論だと思います。
私が最初にエンディングノートの必要性を感じたのは、
母が亡くなる前に病院の先生から、母の終末医療の選択を迫られたときでした。
その時、先生はこうおっしゃいました。
「お母さんはエンディングノートを書いていませんか」
そんな先生の言葉に対して、私は『そんなの書くわけないじゃない』と、とっさに思いました。
でも、次の瞬間それは私の主観だと気付きました。
もしかすると母は確固たる意志を持っていたかも知れない。
きいておけばよかったと後悔しました。
私は、三人きょうだいの末っ子ですが上二人が遠方に住んでいたため私が母の介護をしていました。
きょうだいに相談し話しました。が、決めたのは私でした。
私を尊重してくれていたのだと思います。
しばらく、これで良かったのだろうかという思いが心の隅にありました。
自分の思いや考えをきちんと伝えておくことで
まわりのご家族や大切な方は助かります。
いずれにせよ、つらい決断には違いないけど思いを尊重することはできます。
病院の先生もすすめるエンディングノート。
終末医療について詳しく伝えておきたいという方のために
次回はもう少し踏み込んでみたいと思います。