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2021 / 08 / 23 21:31
遺品整理

先日、親御さんの遺品整理をされている方のお話を伺いました。
その方は亡くなられたご両親の長女で、ごきょうだいが遠方にいらっしゃるため
おひとりで遺品整理をされているそうです。
彼女は普段から部屋の整理整頓が苦手だということだったので、
さぞかし大変な思いをされてるだろうと推察し
大変なときはいつでもご相談くださいと申し上げました。
すると、彼女はこう言われました。
「ありがとうございます。でも、私は自分でやりたいんです。
少しずつしか進まないけど、片付けているうちに母の気持ちが伝わってくるんです。
部屋に洗濯物干し場を無理やり作って、なんでこんな物作ってごちゃごちゃさせるんだろうって
あの頃は母の怠慢だとしか思ってなかったのですが
今考えると、体がきついからここでしか干せなかったんだ。私たちに少しでも迷惑かけないように
母なりに工夫していたんだと思うんです。」
遺品整理をするのは大変です。
でも、遺品整理をした人じゃないと伝わらない親(亡くなられた方)の気持ちというのは確かにあります。
その気持ちは、おそらく遺品整理をしていない人にはわかりません。
そして、その気持ちを感じ あらためて亡くなられた方に感謝の意を表すことも 供養になるのかなと思っています。
人には様々な事情があるので、遺品整理がしたくてもできない方も、もちろんいらっしゃいます。
自分の置かれた状況で行動を決めるしかありません。
ただ、今回はあらためて遺品整理について考えさせられた出来事でした。